
今回は上記のような疑問をお持ちの方に向けて、
✓本記事で分かること
- メルカリに出品されているジャンク品って何なの?
- メルカリでジャンク品を売ることはできる?
- もしジャンク品を売って返品を申し込まれたらどうする?
- ジャンク品を売買する際のトラブル防止策とは?
というテーマでお話していきたいと思います。
ジャンク品に関する知識が浅いまま取引を行ってしまうと思わぬトラブルに発展する場合もありますので、取引を行う前に是非本記事を読んで理解を深めて頂ければと思います。
目次
メルカリに出品されているジャンク品って何?

皆様もメルカリを利用した際、「ジャンク品」と書いてある相場より値段がだいぶ安い商品を見たことがあるのではないでしょうか?
中には定価の10分の1以下の値段になっていることもあり、「え!?なんでこんなに安いの!?」と思った方も多いと思います。
ジャンク品とは本来の用途では使用できないほど破損・摩耗し利用価値を失っている品物のことで、要はゴミのことです。
基本的にジャンク品として出品されるものは、パソコンやスマートフォン、ゲーム機や腕時計、家電などが多いですが中には洋服やバッグなどもジャンク品として出品されることもあります。
ちなみにメルカリでは以下のようなジャンク品がよく出品されています。
- 落として画面がバキバキになったスマホ
- 電源ボタンを押しても起動しないパソコン
- ソフトを入れても読み込まないゲーム機
- 普通には使用できないほど汚い衣類など
ではなぜ、普通には使用できないゴミが出品され、しかもそれが売れるのでしょうか?
それは下記のように出品者と購入者で需要と供給の関係が成り立っているためです。
出品者側:
- 本来は捨てるゴミだが、捨てるにもお金がかかるし少しでもお金に変えたい。
- 一部壊れているが完全に壊れている訳ではないのである程度高く売れるかも?
購入者側:
- ジャンク品から電子パーツや布を再利用したい
- もしかしたら自分で直して使えるかも?
ですのでジャンク品を売る出品者の意図としては「普通には使用できないゴミなので相場より安く売ります。最初からゴミとして出品してるので壊れているからといってクレームや返品はやめてね。」ということになります。
メルカリにジャンク品を出品するのはOK?

メルカリの規約ではジャンク品の出品は禁止されていません。
ただし商品説明などに「ジャンク品なのでクレームや返品はお受けできません」と書くのは規約違反になります。
というのも商品の詳しい状態が分かっている出品者と、商品を見たことがない購入者では、購入者の方が不利になってしまうのでメルカリでは先に「苦情や返品は受けません」と宣言することを禁止しているんですね。
ではジャンク品を出品した人は、購入者から「気に入らないから返品しろ」と言われた場合、必ず返品やクレームに応じなければならないのでしょうか?
詳しくは次の項で述べますが、基本的に出品者がしっかりと「ジャンク品で壊れている」と記載して購入者がそれを了承して取引を行った場合は返品やクレームに応じる必要はありません。
先ほど「苦情や返品は受けません」と宣言することは禁止されていると述べましたが、これはあくまで事前に宣言することが禁止されているだけで、返品やクレームの相談を受けた上で出品者が「返品はしない」と決めることはセーフなのです。
ちなみに返品やクレームを受けないという意味でよく「NC・NR(ノークレーム・ノーリターン)」と表記されます。
ジャンク品を出品して返品を申し込まれたら?

ではもしあなたがジャンク品を出品して、相手から返品を迫られた場合どうすれば良いのでしょうか?
対応としては以下の二つが挙げられます。
こちらに少しでも非があるなら返品に応じた方が良い
仮にあなたが「ジャンク品」と記載して、相手が納得した場合でもこちらに非がある場合もあります。
それは「購入者に期待させるようなことを書いた時」と「事実と異なることを書いた時」です。
「購入者に期待させるような書き方」というのは、例えば


このように購入者に「もしかしたら使えるかもしれない!」と思わせるような書き方ですね。
基本的にこのような書き方をすると、商品が動かなかった場合に期待した購入者との間でトラブルが発生する可能性があるのでやめておいた方が良いです。
同様に「事実と異なることを書いた時」というのは、

と書いて、実際は電源では無く液晶モニターの方が壊れていた場合などです。
この場合、電源を交換すれば動くと思って購入した人は少なからず「騙された!」と感じますよね。
「購入者に期待させる書き方をした」場合は、購入者もジャンク品と了承して購入している訳ですから一概にどちらが悪いとは言い切れませんが、少なくとも「事実と異なることを書いた」場合は素直に返品に応じるべきでしょう。
参考: 購入者が返品する場合は、出品者はどのような対応をしたらよいですか?
こちらに非が無いなら相手に納得してもらう
出品者がきちんと「ジャンク品で動かないゴミであること」を説明しており、それに購入者が納得して買ったにも関わらず「壊れているじゃないか!」と返品を迫られた場合は出品者に非はありません。
その場合は購入者に「きちんと事前にゴミであることを説明している。そちらもそれを理解したうえで購入していた。」ということを説明して納得してもらうしかありません。
ただ、中には話の通じない相手もいますからその場合は運営に報告して指示を仰ぐか、返品に応じた方が良いかもしれません。
もちろん事前に説明しているので出品者に非は無いのですが、たかだか数千円~数万円程度の利益のために面倒な相手とトラブルになることを考えたら返品に応じた方が楽な場合もあります。
とにかく何かトラブルがあった際は一度運営に報告するべきでしょう。
メルカリでジャンク品を売買する際の注意点

ジャンク品を出品する場合
商品説明でジャンク品について説明する
近年ますますメルカリの利用者は増え、子どもからお年寄りまで様々な年代がメルカリを利用するようになりました。
そのため中には「ジャンク品」の意味が分からず、ただお得な商品だと思って買ってしまったという人も出てきます。
こういったトラブルを避けるためにも商品説明欄などに「ジャンク品とは何か?」ということをしっかりと記載しておきましょう。
余計なことは書かない
先ほども述べたように、ジャンク品を出品する際は商品説明欄などに余計なことを書くべきではありません。
確かに商品について詳しく書いてあげた方が購入者は嬉しいと思うかもしれませんが、それによって誤解を生んだり変に期待を持たせてしまうとトラブルの元になりかねません。
購入希望者に質問をされた際などは分かる範囲で答えても良いですが、それ以外ではあまり余計なことは書かない方が良いでしょう。
発送前にお互いに認識の相違が無いか確認する
料金が支払われた後でも、発送する前であればキャンセルの手続きも楽です。
商品を発送する前に購入者に「きちんとジャンク品ということを理解しているか?」「何か気になる点や質問は無いか?」ということを確認しておきましょう。
ジャンク品を購入する場合
ジャンク品を購入する場合はまず「ジャンク品=もしかしたら使えるかもしれない」という認識は捨てましょう。
ここまで何度も述べてきたようにジャンク品はゴミです。
もしきちんと使える商品が欲しい場合は正規のお店などで買うべきですし、仮にジャンク品を買うにしても「どんな状態でも絶対に自分で直してやる!」くらいの気概が無ければやめておくべきです。
そもそもメルカリなどのフリマアプリは、ハードオフなどの実店舗と違い「ジャンク」の定義も曖昧ですし動作確認も不十分な場合が多いです。
「ジャンク品漁りが趣味である」という場合は別ですが、比較的まともなジャンク品が欲しい場合はお店で自分で見て買った方が良いでしょう。
まとめ
ここまでメルカリのジャンク品について説明してきました。
メルカリは手軽に商品を出品できる反面、特にジャンク品などはトラブルが発生しやすいので売る際は注意が必要です。
もしどうしてもトラブルを避けたいなら、金額はメルカリよりも下がってしまうかもしれませんがお店で引き取ってもらうのもアリだと思います。
もしジャンク品を売って返品を申し込まれたらどうしよう...