就活エージェントをおすすめしない人の特徴3選【元エージェントが解説】

失敗しない大学生活

就職活動を始めるとよく聞くのが「就活エージェント」という単語。
使っている学生も多くいますが、正しい使い方を知っていないとただ時間を浪費する羽目にもなりかねません。

今回は就活エージェントとして年間500人以上の学生と面談した経験がある私が、就活エージェントをおすすめしない(使うべきでない)人の特徴について解説していきます。

就活エージェントをおすすめしない人の特徴3選

志望業界や条件面のこだわりが強い人

現段階で自分が入りたい業界が明確に決まっている人や、働く上で絶対に譲れない条件がある人はエージェントの利用については一度考えたほうが良いかもしれません。

もちろん、人生に一度の新卒での就活ですから自分が興味がある業界に良い条件で入りたいですよね。

ただ、就活エージェントはリクナビやマイナビのように中小企業から大企業まで様々な求人を網羅している訳ではなく、ある程度扱っている求人に偏りがあります

というのも就活エージェントというのは、何らかの理由で人が集まりづらい企業から「優秀な学生を集めて下さい」という依頼を受けて学生に求人を紹介するというビシネスです。

そうなると必然的に取り扱う業界も偏ってきますよね。

そのため、「自分が大学で学んできた知識を絶対に活かしたい!」という人や条件のこだわりが強い人はエージェントを利用しても希望の求人を紹介されない可能性が高いのです。

(ある程度の業界・勤務地の希望は出せますが、あれもこれもというのは正直難しいです。)

自分のペースで就活を進めたい人

学業やアルバイトの都合に合わせて自分のペースで就活を進めていきたいという人も、あまりエージェントの利用はおすすめできないでしょう。

就活エージェントを利用する場合、企業との面接や面談の日程調整はエージェントに一任する場合が多く、自分の好きなようにスケジュールを組めなかったり、予定がギチギチになりキャパオーバーになる可能性もあります。

勿論こちら側の予定を伝えた上でスケジュールを調整するということは可能ですが、他人にスケジュールを決められるのが嫌という方や、マルチタスクが苦手な方はストレスに感じてしまうかもしれません。

また、仮にエージェントを利用して内定を獲得した場合、内定承諾期限は企業が決めるケースとエージェントが決めるケースの二通りあり、後者の場合だとエージェント側の都合で期限が短くなる場合もあります。

面接対策やESの添削だけして欲しい人

求人の紹介は別にいらないが、面接練習の相手が欲しい、ESの添削だけして欲しいという人はエージェントよりも大学などのキャリアセンターに行ったほうが確実です。

確かにエージェントは面接練習やES添削もしてくれる所が多いですが、ボランティアではなくビジネスでやっていることなので、学生が自己応募で受けている企業の対策などはしてくれません

面接練習や添削をしてもらう場合は求人の紹介とセットになるので、志望業界や企業が明確に決まっており求人紹介を受ける必要はないという人はやめておくべきでしょう。

逆に就活エージェントを使うべき人は?

ここまで就活エージェントの利用をおすすめしない人の特徴を書きましたが、逆に利用したほうが良い学生がいることも事実です。

やりたいことが決まっていない人

就活を始めたてで何から始めれば良いのか分からない、志望業界も決まっていないという人は就活エージェントを使ってみるのも良いでしょう。

先ほど就活エージェントの求人は偏りがあると書きましたが、エージェントによっては大手企業や学生人気が高い企業を取り扱っている場合もあり、エージェントも合いそうな業界を一緒に考えてくれるので志望業界や就活の軸を決めるヒントが得られます

公務員を受ける予定の人

公務員試験を受ける人はエージェントの利用をおすすめします。

ご存知の通り、公務員試験を受ける学生はかなり多く、試験自体も簡単ではありませんから、公務員一本に絞って全落ち、就職先が無いまま卒業という学生が後を絶ちません。

元々公務員志望の人は民間企業でやりたいことが決まっていないことが多いので、志望業界を一緒に探してくれるエージェントはピッタリですし、早めに内定が取れる求人も紹介してくれるので公務員を受ける際の保険にもなります。

実際私がエージェントをしていた時も多くの公務員志望の学生が面談に来ていました。

自分で就活を進められない人

先ほど書いた、「自分のペースで就活を進めたい人」の逆のパターンですが、自分で企業研究や説明会の日程調整ができない、就活がそもそも面倒くさい(でも内定は欲しい)という人はエージェントを使うべきでしょう。

というか絶対に使ったほうが良いです。

昨今就活のマーケットは早期化が進んでおり、自ら進んで情報のキャッチアップができない学生はどんどん出遅れてしまうので、とりあえず就活エージェントを利用して情報を集めておきましょう。

エージェントや企業の話を聞いて、やりたいことが見つかってきたら自分でも積極的に行動し始めればいいわけですからね。

周りに遅れないように、とりあえずエージェントを使うというのはアリだと思います。

自分の学歴やガクチカに自信がない人

自分の学歴や経験(ガクチカ)に自信が無い人はエージェントを使うことで内定が獲得しやすくなる可能性があります。

学生時代にアルバイトやサークル、留学、インターンなど何も経験していないという人でもエージェントに相談すれば過去の経験からガクチカとして使えそうな経験を一緒に探してくれますし、内容が薄い場合はどう企業に伝えれば良いか教えてくれます。

また、企業が面接の合否を迷っている場合、エージェントの推薦や口利きによって内定が出る場合もありますから学歴やガクチカに自信が無い人は一人で就活を進めるよりも内定可能性は高いでしょう。

エージェントによっては実際に面接で聞かれる質問を教えてくれるので、それを元に面接対策もできます。

自分の意志で就活を進めたい人はエージェントの利用はおすすめしない

最後にまとめとなりますが、就活エージェントは「自分の学歴やガクチカに自信がない」人や「自分一人で就活を進められない」という人のある種の救済措置のような側面もあります。

現時点で志望業界や条件が明確に決まっており、その他を受けるのは時間が勿体ないと思う人は就活エージェントの利用はおすすめしません

エージェントを使うメリットとデメリットを考えて、後悔しない時間の使い人をしてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。