皆さんはホラー小説って読みますか?
僕はというと小学生の頃からホラー作品が大好きで、よく図書館に行っては「本当にあった怖い話」や「怪談レストラン」なんかを借りて読んでいました。
今でもホラー好きは変わっておらず有名なホラー小説は大抵読んだことがありますし、暇な時は怖い話をまとめたサイトを巡ったりしています...(笑)
今回はそんな僕が読んだ中で最も怖く、印象に残った作品をランキング形式でご紹介したいと思います!
目次
おすすめホラー小説ランキングTOP10
第10位 ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)
“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。それ以降、秀樹の周囲で起こる部下の原因不明の怪我や不気味な電話などの怪異。一連の事象は亡き祖父が恐れた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか。愛する家族を守るため、秀樹は比嘉真琴という女性霊能者を頼るが…!?全選考委員が大絶賛!第22回日本ホラー小説大賞“大賞”受賞作。
「BOOK」データベースより
第22回日本ホラー小説大賞で大賞を受賞した作品。
毎年大賞が出るわけではないという厳しい選考で有名な日本ホラー小説大賞において最終選考委員のみならず、予備選考委員も含む全ての選考員が賞賛したというのだから驚きです。
ちなみに2018年に映画化もされており僕も見に行きました。
映画版の方は賛否両論のようですが、小説の方は間違いなくトップクラスの怖さです。
第9位 粘膜人間 (角川ホラー文庫)
「弟を殺そう」――身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。その暴力に脅える長兄の利一と次兄の祐二は、弟の殺害を計画した。だが圧倒的な体力差に為すすべもない二人は、父親までも蹂躙されるにいたり、村のはずれに棲む“ある男たち”に依頼することにした。グロテスクな容貌を持つ彼らは何者なのか? そして待ち受ける凄絶な運命とは……。第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞した衝撃の問題作。
「BOOK」データベースより
読んで一番後悔した作品。
先に行っておきますが滅茶苦茶グロい。
僕はこの小説を読んでしばらくは肉料理が喉を通りませんでした。
どうやったらこんな話書けるんだ?と不思議になるレベルです。
読んで後悔したとは言いましたが、ストーリー自体はとても面白いので興味がある方は読んでみるのが吉。
ただし知り合いにオススメする時は相手を選んだほうがいいです。
第8位 ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)
岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。間引き専業の産婆を母にもち、生まれた時から赤ん坊を殺す手伝いをしていた彼女の人生は、血と汚辱にまみれた地獄道だった……。
「BOOK」データベースより
タイトルの「ぼっけぇ、きょうてえ」とは岡山地方の方言で「とても、怖い」という意味だそうです。
この作品は「ぼっけえきょうてえ」の他に「密告箱」「あまぞわい」「依って件の如し」という4つの短編で構成されています。
どの作品も人間の怖さ、黒さを中心に描かれており幽霊系のお話とはまた違う怖さがあります。
個人的には「密告箱」がぞわりとしました...(汗)
第7位 玩具修理者 (角川ホラー文庫)
玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く…。現実なのか妄想なのか、生きているのか死んでいるのか―その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。
「BOOK」データベースより
「玩具修理者」「酔歩する男」の2編から構成される短編集。
「玩具修理者」は伏線の隠し方が非常に上手く、最後の展開で度肝を抜かれました。
また、不気味な話が淡々と語られる所が凄く怖かったのを今でも覚えています。
ちなみに「酔歩する男」の方はホラーと言うよりは不思議な話といった印象でしたね。
第6位 リング (角川ホラー文庫)
同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。―そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった…。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。
「BOOK」データベースより
日本が誇るJ(ジャパニーズ)ホラーの原点。
今読んでも十分に怖い話なのですから、ビデオデッキの時代なら尚更怖かったことでしょう...
続編として「らせん」「ループ」も刊行されています。
また、AmazonにてAudible化されているのでそちらもオススメです!
第5位 天使の囀り (角川ホラー文庫)
北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。
「BOOK」データベースより
今までの作品とは打って変わって寄生虫がテーマのホラー作品。
幽霊系のお話と違って本当にありそうな所がなんとも言えない恐怖を生み出していますね。
続きが気になって2日ほどで読み終わってしまいました。
ただし虫の話を聞くのも嫌!という方はお気をつけ下さい...
第4位 黒い家 (角川ホラー文庫)
人はここまで悪になりきれるのか?人間存在の深部を襲う戦慄の恐怖。巨大なモラルの崩壊に直面する日本。黒い家は来るべき破局の予兆なのか。人間心理の恐ろしさを極限まで描いたノンストップ巨編。第4回日本ホラー小説大賞受賞作。
「BOOK」データベースより
生命保険会社に務める主人公がある日顧客の家で子どもの首吊死体を発見してしまい、そこから悪夢のような出来事に巻き込まれていく...というお話です。
著者の貴志祐介さんは人間の狂った心理描写やサイコパスを描くのが非常に上手く、次が気になってページを捲る手が止まりませんでした。
僕はどちらかというと人間が相手の話よりは幽霊が相手の話のほうが好みなのですが、この作品はそんなこと関係無しに楽しめましたね。
第3位 残穢(ざんえ) (新潮文庫)
この家は、どこか可怪しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が…。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢れ」となり、感染は拡大するというのだが―山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!
「BOOK」データベースより
こちらはホラー作品としては少し変わっていて、著者自身のドキュメンタリーという形で怪異の謎を追っていく話となっています。
実際にあった話なのか?それとも完全なフィクションなのか?その二つの境界線が非常に曖昧で、それがより一層恐怖を引き立たせます。
この作品を読んだ後に一人でシャワーを浴びるのが怖くて仕方ありませんでした...
第2位 ずうのめ人形 (角川ホラー文庫)
不審死を遂げたライターが遺した謎の原稿。オカルト雑誌で働く藤間は後輩の岩田からそれを託され、作中の都市伝説「ずうのめ人形」に心惹かれていく。そんな中「早く原稿を読み終えてくれ」と催促してきた岩田が、変死体となって発見される。その直後から、藤間の周辺に現れるようになった喪服の人形。一連の事件と原稿との関連を疑った藤間は、先輩ライターの野崎と彼の婚約者である霊能者・比嘉真琴に助けを求めるが―!?
「BOOK」データベースより
第10位のぼぎわんが、来るに続くシリーズ第二弾。
個人的には澤村伊智さんの比嘉姉妹シリーズの中で一番好きな作品です。
自分の近くにも人形が見えるんじゃないかと不安になる程、物語に引き込まれました。
ストーリー自体に直接の繋がりは無いのでこの作品から読んでも十分に楽しめますが、できればシリーズ一作目のぼぎわんが、来るから読むことをオススメします。(登場人物に多少の繋がりがある為)
第1位 拝み屋郷内 花嫁の家 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
拝み屋を営む著者が、これまで一度も最後まで語ることも記録に残すことも許されなかった。忌まわしき怪異譚をここに開陳する。“花嫁が必ず死ぬ”といわれる東北の旧家では、これまで代々の花嫁が数年の内に亡くなっていた。この家に嫁いだ女性から相談を受けた著者は、幾度も不可解な現象に悩まされる―。戦慄の体験談「花嫁の家」と、「母様の家」の連作2篇を収録した怪談実話集。
「BOOK」データベースより
実話系怪談の決定版と言っても過言では無い作品。
実際に拝み屋を営む著者が経験した怪異を描く本作品ですが、2編の体験談で構成されています。
一見何の関係も無さそうな2つの話ですが最後まで読み進めていくと...?
こちらの作品に関しては別の記事で詳しくレビューしているので気になる方は是非ご覧ください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
もし、あなたにとって気に入った作品が一つでも見つかったのなら幸いです。
今回紹介しきれなかった作品の中にもまだまだ面白い名作はありますので、今後そういった作品もご紹介できればと思います。
本日の記事はここまでとなります。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!