文字単価1円だった大学生がWebライターを辞めた5つの理由

クラウドワークス

皆様お久しぶりです。あらいです。

突然ですがWebライターの副業を辞めました。

確か今年の9月ぐらいからWebライターの仕事を始めて、有難いことに文字単価1円の案件を継続して頂けていたのですが結局3カ月程度で辞める形となってしまいました。

ベテランライターや専業の方からすると、文字単価1円というのは低単価に思えるかもしれません。

ですがクラウドワークスなどのサイトには文字単価0.5円以下の案件がゴロゴロ転がっている訳ですから、文字単価1円というのは初心者からしたら一種の登竜門的な存在なのではないでしょうか。

という訳で今回は「文字単価1円というそこそこ良い単価にも関わらず、なぜWebライターを辞めたのか」というテーマでお話していきたいと思います。

辞めた理由1:文字単価1円でも割に合わない

はい。まずはこれですね。

よく「初心者Webライターはまず文字単価1円を目指そう!」と言われますが、正直なところ文字単価1円でも仕事量に対して報酬が釣り合っておらず割に合わないと感じました。

文字単価が1円以上の案件となると、それなりに専門的な知識やSEOの知識も求められます。

僕もWebライターを辞める前は投資や金融関係の記事を書いていたのですが、まぁリサーチに時間がかかること。

多分リサーチの時間だけで1時間~1時間半くらいかかってたんじゃないでしょうか。

で、リサーチの後は「文章作成」「ミスのチェック」「修正点があれば修正」という作業が待っている訳ですからどんなに頑張っても1記事書くのに3時間~4時間はかかります。

これではいくら文字単価1円でも、時給換算したら500円がいいところです。

辞めた理由2:どんなに良い記事を書いても自分の資産にはならない

自慢という訳ではありませんが、僕が書いた記事でクライアントに納品したものの中には検索順位のトップに入る記事もいくつかありました。

もちろん、お金を貰って契約している訳ですからこちらが文句を言える義理ではないのですが、他人のメディアの中で自分が書いた記事が一日に何百PVも稼いでいるのを見ると

「これ自分が書いたのにな...」「これが自分のブログだったらな...」

という気持ちになってしまうんですよね。

どんなに優れた記事を書いても、その記事は一生クライアントの資産になって自分には何も残らないと気付いた瞬間、自分の中のやる気がポッキリ折れました。

辞めた理由3:嫌なスキルだけやたら身につく

Webライターを3カ月ほどやってみて、出来れば身に着けたくなかったスキルが身についてしまいました。

中身のないテーマをピザ生地のごとく伸ばして文字数を稼ぐスキル

基本的にWebライターが記事を書く際は「最低文字数」というものが決まっています。

(文字単価1円で報酬が2000円なら、最低でも2000文字は書かなくてはいけないということですね。)

しっかりとしたテーマなら良いのですが、中には

「え!?こんな薄い内容のテーマで2000文字も書くんですか!?」

みたいな時がたまにあります。

そんな時でも報酬を貰っている以上は最低文字数はクリアしなければなりませんから、どうにかこうにか情報をつけ足したりして文字数を稼ぐわけです。

ハッキリ言って「文字数が多い=良い記事」という訳ではありませんし、中身が薄い癖に文字数だけ多い記事は読者に伝えたいことが不明瞭になるので、こんなスキルは身につかない方が良いです。

既存の記事の内容を文章を変えてパクるスキル

Webライターの仕事をしたことがある方なら分かるかと思いますが、クラウドワークスなどで受けるライターの案件は「検索順位の上位にある記事の内容を、文章を変えてパクる」ような仕事が多いです。

というのもクラウドワークスなどで案件を出すWebメディアは、「読者に役立つ情報を提供する」ということよりも「いかにGoogleの検索上位に載る記事を増やして利益を得るか」ということを重視しているんですね。

その結果、Webライターの仕事はキーワードや見出しなどのSEOを意識しつつ、既存の記事の内容をパクって記事を作るということになるわけです。

いくら文章を変えても内容は同じですからね。「既に情報が網羅されているような丁寧な記事があるのに、こんなパクり記事にどんな意味があるのか」ということを考えたら虚しくなりました。

この件に関しては下記の方も言及していますが、本当にその通りだと思います。

辞めました!搾取が当然のクラウドWEBライターの世界 (別のブログに飛びます)

辞めた理由4:気持ちの切り替えができない

しばしばWebライターのメリットとして「どこでも、いつでも仕事ができる」ということが挙げられますが、これは裏を返せば「常に自宅が仕事場になる」ということです。

つまり気持ちのON・OFFができないんですよね。

例えば家でゲームをやっていても「あぁ...記事を書かないと...」なんて思って全く集中できなかったり。

最初の頃は「在宅でお金を稼げるなんて素晴らしい!」と思っていましたが、辞める直前は常に何かに追われるように記事を書いていたような気がします。

辞めた理由5:自分のブログに集中したくなった

これに関しては完全に私事ですが、当ブログの運営に力を入れたくなりました。

元々Webライターの仕事はブログのネタのために始めたという面もあったのですが、いつの間にかライターの仕事に追われるあまりブログの更新がおろそかになっていました。

ここまでお話してきた通り、Webライターの仕事はいくら良い記事を書いても自分の資産にはならず、貰える報酬も決して多いとは言えません。

それなら自分のブログを育てた方が100倍有意義だと思った次第です。

(自分のブログなら色々好き勝手に書けるので精神的にも楽ですからね。)

最後に

ここまで色々書いてきましたが、Webライターの仕事を始めたことに後悔はしていません。

「文章を書いてお金を貰う」という仕事がどんなものなのか体験することができましたし、何よりブログのネタにもなりましたからね...(笑)

ただ「今後もまたやるか?」と言われたら正直やりたくはないですし、将来フリーランスのWebライターとして生きていくことは僕には無理だなと悟りました。