【裏技】chromebookにPlayストア版のZoomアプリをインストールしてみた

IT・ガジェット

新型コロナウィルスの影響でリモートワークやオンライン授業が普及してきた現在、chromebookでアプリ版のzoomを使いたいという方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は

  • そもそもchromebookでZoomのアプリは使えるの?
  • chromebookにZoomのアプリをインストールする方法
  • chromebookでアプリ版Zoomを使うメリット・デメリット

というテーマでお話していきたいと思います。

chromebookでZoomのアプリは使える?

現在chromebookではPlayストア版のZoomアプリは使用できず、chromeの拡張機能であるWebアプリ版のZoomのみ使用可能となっています。

昔はPlayストアからZoomのアプリをインストールすることができたのですが、2020年11月現在PlayストアでZoomをインストールしようとすると「Zoom Cloud Meetings (デベロッパー:zoom.us)は、このデバイスのGoogle Playでは利用できません」と表示されインストールすることができません。

正直Web版のZoomは日本語化ができなかったり、一部の機能が制限されたりとお世辞にも使いやすいとは言えませんよね。

そこで次の項ではPlayストアを使わずにchromebookにZoomアプリをインストールする裏技をご紹介します。

chromebookでPlayストア版のZoomアプリをインストールする方法

裏技と言っても決して難しいことをする訳ではありません。

「ZoomのアプリがPlayストアに無いなら、Web上でアプリファイルを拾ってきてインストールしちゃおう。」

という、ただそれだけです。

それでは早速、具体的な方法を解説していきます。

zoomアプリのapkファイルを入手する

まずandroid版のZoomアプリのapkファイルを入手します。

androidアプリを配布しているサイトは沢山ありますが、今回は下記のサイトでダウンロードしました。

https://zoom-us-zoom.jp.uptodown.com/android

最新バージョンと書かれているボタンをクリックすればその時点の最新版のZoomのapkファイルをダウンロードできます。(2020年11月時点の最新版はバージョン5.4.4.615)

chromebookのLinux環境からzoomのapkをインストールする

本来、Web上の野良アプリをchromebookにインストールするにはchromebookをデベロッパーモードにする必要があるのですが、この操作を行ってしまうとchromebookが初期化されてしまいます。

そこで今回はCrostiniと呼ばれるchromebook上で動作させることができるLinux環境を使って、先ほどダウンロードしておいたZoomのapkファイルをインストールします。

設定画面からLinuxをオンにする

まずchromebookの設定画面から「Linux(ベータ版)」という項目を見つけて、「オンにする」というボタンをクリックします。

このボタンをクリックすると特に操作することなく、自動でLinuxがインストールされるので10分程度待ちます。

adbコマンドをインストールする

Linuxのインストールが完了するとターミナル画面が表示されるので下記のコマンドを打ち込みます。

sudo apt update && sudo apt upgrade

コマンドが打てたら、次に下記のコマンドを入力します。

sudo apt install adb

僕の場合は既にadbがインストールされているので、下記のような画像になっていますが、通常はズラーっと文字が表示されるはずです。

(途中で[Y/n]という表示が出た場合は「y」と入力してエンターを押せばOKです。)

adbデバッグを有効化する

chromebookのandroidコンテナにadb接続を行うためにchromeの設定画面からadbデバッグを有効化します。

(※一度adbデバッグを有効にすると、無効にする際にchromebookを初期化する必要があります。)

設定の中の「Linux(ベータ版)」の中の「androidアプリの開発」をクリックします。

すると下記のような画面になるので「ADBデバッグを有効にする」という項目をオンにして下さい。

オンにすると「ADBデバッグを有効にしますか?」というウィンドウが出るので「再起動して続行」を選択します。

再起動すると下記のような画面が表示されるので「確認」をクリックします。

androidコンテナにadb接続する

再起動してホーム画面が表示されたら、再びLinuxのターミナルを開きます。

(アプリ一覧の「Linuxアプリ」の中にターミナルが入っています。)

開いたターミナルに以下のコマンドを入力して実行して下さい。

adb connect 100.115.92.2:5555

次にADB接続が問題無くできたかを確認するために以下のコマンドを入力します。

adb devices

表示された「100.115.92.2:5555」の右に「device」と表示されていればOKです。

もし「device」と表示されていない場合は下記のコードを実行してから再度確認してみて下さい。

adb kill-server
adb start-server

zoomのapkファイルをインストールする

ここまで来たらもう少しです。

まず初めにダウンロードしておいたZoomのapkファイルを「Linuxファイル」というディレクトリの直下にコピーして下さい。

次にlinuxのターミナルに以下のコマンドを打ちこんで実行します。

「zoom-cloud-meetings-5-4-4-615.apk」の部分はダウンロードしたzoomのapkファイル名に合わせて変えてください。

adb -s 100.115.92.2:5555 install zoom-cloud-meetings-5-4-4-615.apk

実行後「Success」と表示されれば成功で、chromebookにZoomのアプリがインストールされているはずです。

chromebookでアプリ版Zoomを使うメリット・デメリット

chromebookでアプリ版Zoomを使うメリット

アプリ版のZoomを使うことで、Web版で制限されていた様々な機能を使うことができます。

デフォルトで日本語化されているのも有難いですね。

Web版とアプリ版の機能の違いについては以下の記事に詳しく載っています。

Zoomヘルプセンター デスクトップクライアント、モバイルアプリ、ウェブクライアントの比較

また、最近のアップデートでアプリ版のZoomでもバーチャル背景が使えるようになったらしいです。

僕のchromebookでは必要な性能を満たしていないためか「バーチャル背景」という項目が出なかったのですが、必要な性能を満たしているchromebookなら使えるかも...(?)

chromebookでアプリ版Zoomを使うデメリット

最新バージョンがリリースされても、Playストア上では更新できないのでその都度Web上からapkファイルを拾ってきて再インストールしなくてはいけません。

また、この方法でchromebookにインストールしたZoomだとSSO認証ができませんでした。

(普通にURLやID,パスワードからミーティングに参加することはできます。)

まとめ

という訳で「chromebookにアプリ版のZoomをインストールしてみた」というお話でした。

自分で紹介しておいてアレですが、正直インストールするまでが面倒すぎ...(汗)

正規の方法でのインストールではないので、今後何らかの不具合が起きたり使えなくなったりする可能性もあるので「どうしてもchromebookでzoomのアプリが使いたい」という方以外は大人しくWindows版やMac版のZoomを使った方が楽かもしれません。

最後になりますが、今回の方法を試す際は自己責任でお願いします。